「鞠子。ちょっとは、女の子らしく、したら、どうなんだ?」
職員室で小石先生のお説教を聞く。
「すみません。でも、中村がウザかったんでやっちゃおかな?って」
やれやれと言った表情の小石。
「だから、女の子なんだから、暴力はやめなさい、冷静に、なりなさい」
「でも、ウザかったんで。中村。マジ超ウザいんで。でも給食食べれる程度のダメージなんで」
そっと、物差しを差し出し
「物も、飛ばしたら、危ない、から」
と静かに言う小石。
「さーせんした。ねえねえ。先生、地球行ったことあるんですか?」
「ああ。あるよ」
「やっぱりぃ!旅行?」
「まあ、そうかな」
「ええ〜。先生ってお金持ち?地球人てかっこいい?」
「こことあまり、変わらない、よ。もういいから、次の授業、始まる、から」
はーいと返事をして職員室を出る。
小石先生ってちょっとミステリアスだよなー。
早く地球行きたいな〜。
教室の前まで行くとみたらし団子を頬張る中村に遭遇した。
「お前が馬鹿じゃん」
と笑った。