「堺さんじゃ…ないですよね…ここ、湖の上ですもんね…」と葛餅
よくみると、まったく似てもいないのだった。
「あー。見て!斧持ってる!金の斧銀の斧の人じゃん!」
と、ある意味、有名人に出会ってテンションが上がる一同。
「居酒屋みてーに言うなし」
と、発言する湖上の人。
「マジ馬鹿にすんなし。名前あるし。」
「お名前は?」
「ヘルメス。」
「へ、へー。エルメスみたいでかっこいいですね」
「適当かますなし。イソップ童話ひもとけ貴様ら」
「口が悪い神だなー」と雲
「困りましたね。無知に嫌悪感示すタイプの方ですよ。
と、リス君はさっと頬袋からiPhone 5を取り出した
「うそー!iPhone 5じゃん!いいなー」と群がる女子たち。
「なんだよー。リス君て森ボーイ気取ってるくせにこういう所、
「いえいえ。iPhone 5は、薄い軽いので頬袋に収納しやすいんですよ」
「そんなこと言っちゃってねー!
「知ってるー!あんなのえろいよね~!!」
「いえいえ。VestaxのCDJはコスパがいいんですよ。あと、スクラッチのクオリティも高いですし」
「リスが、スクラッチしてんじゃねーよ!!」
「あはははは」
「アナログだと、毛がくっついちゃうので…CDJじゃないと」
「わはははは」
と盛り上がる一同
「おまいら。おい。斧どうする感じ?」
と声をかけるが、もはや湖上の人は一同に気にされていない。
「この前のパーティで、バーバルさんとご一緒させていただいたんですよ!」
「マジで〜。すごいじゃん!」
「僕が着てたフェノメノンのジャケット褒めてくれたんですよ〜〜そんな小さいサイズあるんだーって」
「すごーい!」
人知れず、湖の底に戻るヘルメス。
この時代に斧なんて、落とす人いないよな。
何か、いい物ないかなー。
と宝箱をごそごそと探すヘルメス。
「まあ、これかな」
と、すいすいと再び湖上へ
「あなたが落としたiPadminiは、村上隆モデルのiPadminiですか?それとも荒木飛呂彦、ジョジョモデルのiPadminiですか?」
全員が、湖上のヘルメスに集中した。