2012年11月27日火曜日

BETTER!! 2

「交流会のことについて、皆、そわそわしているようだが、きちんと勉学に、はげむ、よう、に」
と、担任の小石先生がギシギシと話出した。

「ね〜ね〜。小石って若い時に地球にいたらしいよ!」
と後ろの席の鳩子が小声で耳打ちする。

「そうなんだ…。だからあんなに肌が黄色いのかな…」
地球へ行くと、みんな卵を食べ過ぎるため肌が黄色くなるという噂がある。
私たちアンドロメダ星人は、白いクッキーのように肌が真っ白いので
肌が黄色いといかにも
「地球に行ってきた」という感じで羨望のまなざしで見られるのだ。

「いいなー。地球。」
私は、無意識の内にノートに地球の絵を書いていた。
「でも、もうすぐ行けるんだもんね…」
ノートにもう一つ、地球を書く。
「かっこいい男の子に声かけられたりしたらどうしよう…」
地球、もう一つ。

「なんだこれー!団子三兄弟かあ〜?絵ヘタすぎじゃね?」
前の席の男子、中村が私のノートを覗き込む。
「勝手に見ないで。団子じゃないもん。地球だもん」
ノートを閉じる。
「ウケる。おめー馬鹿じゃね?どんだけ交流会楽しみにしてんだよ〜」
「中村。私のこと好きなわけ」
え。と中村が少し身体を引いた瞬間にみぞおちに一発お見舞いする。
「中村。今日の給食美味しく食べたいならもう黙りな」
ううう。とうなる中村。

「そこ、静かに」
と小石先生が厳しい目を向ける。

「な…なにすんだよ…ブス…」
と涙ぐむ中村。

「私はブスじゃない。普通だよっ」
と筆箱で中村の頭を叩くと筆箱の隙間から物差しが飛び出した。

ぱし。
と小石先生が受け止める。

「鞠子。後で、職員室に、きな、、さい」

やったー。地球の話聞いちゃお♡