2014年1月15日水曜日

戦えのぶちゃんちん

お姫様を助けに行く途中で、あっというまに敵に捕まってしまったのぶちゃんちん。
お姫さまに、このことが知れたら恥ずかしいことだ。

口にガムテープを貼られ、縄で両手を体の後ろで縛られ薄暗い地下のアジトで縛りあげられている。
敵のリーダーであろう男は白い軍服を、部下であろう数人の男たちは緑色の軍服を着て
のぶちゃんちんの周りをぐるぐると周っている。
そして、リーダーが

「ふははは。馬鹿なやつめ。火あぶりにしてくれるわ」

と躊躇せず手に持ったたいまつをのぶちゃんちんに焼べた。
「熱い〜!」
と心の中で叫ぶのぶちゃんちん。
「ふはははは!無様だな!さあ、こいつはほっておいて皆で祝杯だ」
敵のリーダーと部下たちはのぶちゃんちんを遠目で眺めながらサンドイッチを食べ始めた。

うぅ…熱い。熱すぎる。このまま俺は死ぬのか…

火はメラメラと高ぶり、のぶちゃんちんの身体を炎が包み出した。
絶体絶命ののぶちゃんちんだったが
炎はのぶちゃんちんを縛っていた縄も燃やしたので少し力を入れると両手の縄がちぎれた。
両手が自由になったのぶちゃんちんはなんとか火の粉を消した。
それから唇が荒れていたのを気にし、そっとそっと口に貼られたガムテープを剥がした。
そして、敵のリーダーの目の前までスタスタと歩いていき

「くそ熱いわ!」

と顔面パンチをした。
そして敵たちが食べていたテーブルの上のサンドウィッチを食べ
「美味っ!」
と叫び、ポケットからスマートフォンを取り出した。
スマートフォンは南部鉄器で出来たケースに入っているので火に包まれたところで
何のダメージもないのだ。
スマホのケースを外し、ケースで襲ってくる敵たちを倒しスマートフォンでは美味しいサンドウィッチの写メを撮りながら食べ続けた。
このサンドウィッチは美味しいし苺が入っており見た目も可愛い。
女の子が喜ぶ一品であるに違いない。

SNSで、写真をアップしたら反応が結構あるはず。

わくわくしたのぶちゃんちんであったが

でも姫を助けてから掲載しよう。
そこはエチケットというものだ。

と考えた。