和みかけたマクドナルドもぐら店が緊張に包まれた。
声の方を見ると怒りに震える鮭の群れが。
「ざけんじゃねーよ!おいら達が頼んだアミノ酸まだかよ!!」
あまりの剣幕に鮭の群れの周りから皆、さっと離れた。
「すすすす、すみません。でででもアミノ酸は当店では扱っておりません」
と、バイト疲れで瀕死の蛙は答えた。
「ざけんじゃねーよ。働けよ。冬眠してたから?そんなのおいら達には関係ねえよ。このあまちゃんがよお」
「私はアマガエルでは…」
震える蛙
「そういう意味じゃねえ!ざけんな!お前みたいな意識の薄いやつがマクドナルドにいたら社会全体の士気が下がるつってんだよざけんな」
鮭たちは、川登に備えて日頃から相当な体力作りをしているらしい。
僕の後ろで
「海猿の俳優たちの体力作りの指導したのって鮭って噂あるらしいぜ…。」
と話している。
マジかよ…。
怖ぇ。正論だし。もーマックなんかくるんじゃなかった。
このままにょろっとフェイドアウトだな。
「おい。蛇」
ドッキーン。やっぱり見つかっちゃった。
「おい。蛇。あけましておめでとうございます。」
とボス鮭が言うと群れ達もきちんと頭を下げ
「あけまして!おめでとうございます!」
と声を揃える。
「え!あ。あ、あけましてぇおめでとうございます。」
ひえ~!こええええ!